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YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.
COLUMN お知らせ・コラム
ブランド力を高める!ラベル・シールにおける特色印刷の3つのメリット
ラベル・シールに使われる色は、実は商品イメージを大きく左右する大切な要素です。普段なにげなく目にする商品でも、色の選び方や印刷方法によって「高級感」や「ナチュラル感」などが変化し、ブランドの印象に大きな影響を与えます。山田美術印刷では、写真やイラストを表現するに適した「カラー4色印刷」に加えて、特別な色を再現する「特色印刷」のご依頼も多くいただいてます。
では、この特色印刷とはどのようなものでしょうか?特性や依頼方法、制作現場での工夫などをご紹介します。
【目次】
1.カラー4色印刷と特色印刷の違いと向いてるラベル・シールの種類
2.特色の色味を効果的に伝える方法
3.表現したい特色を作り出すシステムと経験値
4.特色印刷にすることで生まれるラベル・シールの3つのメリット
5.今回のまとめ
カラー4色印刷と特色印刷の違いと向いてるラベル・シールの種類
まずは、ラベル・シールの印刷方法の違いについて紹介します。
カラー4色(プロセスカラー印刷)
青(C)、赤(M)、黄色(Y)、黒(K)の4色のインキを組み合わせて、写真のように多彩な色を表現する印刷方法です。写真やキャラクターなど、カラフルな表現が必要なラベル・シールに向いています。
特色印刷
印刷オペレーターがインキを調合して「特別な色のインキ」を使って印刷する方法です。赤と白を混ぜるとピンク、白と黒を混ぜるとグレーのように絵の具を混ぜ合わせるイメージに似ています。金、銀をベースにしたメタリックカラーや企業ロゴのコーポレートカラーなど、ブランドカラーを正確に再現したい場合に向いています。
つまり、幅広い表現のラベル・シールを制作する場合は4色カラー、こだわりの色のラベル・シールを制作する場合は特色といったイメージです。
特色の色味を効果的に伝える方法
それではラベル・シールを特色印刷で依頼をする場合、どのように色を指定すればいいのでしょうか。一般的に次の2パターンの方法があります。
カラーチップから希望の色を選んでいただく
インキメーカーが販売している、カラーチップから選ぶ方法です。代表的なものは「DICカラー」や「PANTONEカラー」があり、数百~数千種類の色見本から希望の色を選べます。
現物見本をお預かりし指定の色を狙い印刷をする
「この製品の色に合わせて欲しい」や「カタログのこの色のラベルを制作したい」など、現物見本をお預かりして印刷する場合もあります。ただし、印刷されている見本の素材の影響により風合いが変わる可能性がありますことご了承ください。
表現したい特色を作り出すシステムと経験値
山田美術印刷の工場では多種類のインキをを用意しています。ご依頼をいただいた色に近づけるために数種類のインキを組み合わせ、職人の経験とデータをもとに調合をしていきます。過去に制作した特色の経験も活かし、お客様のご希望の色に近づけていくのです。
また、コンピューターで色を解析してインキを調合する「コンピューターカラーマッチング(CCM)」も導入しています。これにより、従来では判別が難しかった色でも再現性を高めることが可能となりました。
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特色印刷にすることで生まれるラベル・シールの3つのメリット
「カラー4色印刷があれば特色印刷は不要なのでは?」と思われるかもしれません。しかし、シール・ラベル印刷において、いまだに特色印刷の依頼が多いのは以下のメリットがあるからです。
ラベル・シールの色ブレが少ない
特色インキで印刷をするので、同じ色を安定して再現できる
鮮やかな色の再現性が高い
蛍光色やメタリックカラーが鮮やかに再現できるので、ラベル・シールにインパクトを与えられる
ブランドイメージを確立できる
ロゴやパッケージに統一した色の一貫性を持たせられるので、ブランドイメージを確立できる
これらの理由により、特色印刷でラベル・シールを印刷することは高級感やプレミアム感を演出し、商品の魅力をより一層引き立てることができるのです。
今回のまとめ
特色を使用することでラベル・シールで表現できる幅が大きく広がり美しい発色を思い通りの色で表現できます。ブランドカラーや発色を美しく印刷することで、商品の印象を強く残し差別化やブランディングに大きく貢献するでしょう。
山田美術印刷ではイメージや予算に合わせて、ラベル・シールで視覚的な訴求力を高め印象的なデザインを実現するお手伝いをさせていただいております。お気軽にご相談ください。