愛知県名古屋市でラベル・シール・販促物の制作を行う山田美術印刷(株)「お知らせ」ページです。

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2023 03. 02

キレイで繊細なラベル・シールを目指し、製版作業からこだわっています

キレイで繊細なラベル・シールを目指し、製版作業からこだわっています

ラベル・シール印刷の樹脂を使用する製版方式には、デジタル製版(CTP製版)とアナログ製版(フィルム製版)の2種類があります。今回はそれぞれの製版方式による版ができるまでの流れについてご説明させていただきます。

【目次】
1.ラベル・シール印刷における主流の印刷方式は凸版印刷です
2.キレイなラベル・シールに必要不可欠なデジタル製版(CTP製版)の工程
3.アナログ製版(フィルム製版)の工程について
4.今回のまとめ

ラベル・シール印刷における主流の印刷方式は凸版印刷です

一般的な印刷物はオフセット印刷が主流ですが、ラベル・シール印刷では凸版印刷が多く採用されています。当初ラベル・シール印刷は、特色などの単色を使用する場合が多く、比較的簡単なデザインが一般的でした。よって、オフセット印刷ほどの精度を必要としない製版方式の凸版印刷が採用されています。

版の種類と仕組みについてはこちらから
ラベル・シール印刷会社を選ぶときには、製版設備がある会社をおすすめします

キレイなラベル・シールに必要不可欠なデジタル製版(CTP製版)の工程

現在、山田美術印刷でメインとなっている製版方式にデジタル製版(CTP製版)があります。工程としては以下の通りです。

①CTP機によるレーザー描画
②製版機(前露光部)による前露光
③製版機(洗浄部)による洗い流し
④製版機(乾燥部)による温風乾燥
⑤製版機(後露光部)による後露光

各工程の詳しい内容としては、
①CTP機にて製版用データをデジタル製版用プレートのイメージサイズ内に配置をし、表面がカーボン層(黒い膜)で覆われたプレートをレーザーで描画しカーボン層だけを削り落とす
②製版機の前露光部にてレーザー描画されたプレートに紫外線を照射し、カーボン層が削られた樹脂の部分を一次硬化
③製版機の洗浄部にてブラシと水を使用し、プレートの硬化していない部分を洗い流し
④製版機の乾燥部にて温風でプレート全体の乾燥
⑤製版機の後露光部にて再度紫外線を照射する事でプレートを二次硬化させ、樹脂版が完成

アナログ製版(フィルム製版)の工程について

アナログ製版はネガフィルムを使用して版に描画する方式です。
各工程の詳しい内容としては、
①ネガフィルムをアナログ製版用プレートと密着
②製版機の前露光部にてネガフィルムを密着したプレートに紫外線を照射し、透過する樹脂の部分を一次硬化
③以降はデジタル製版(CTP製版)と同じ流れ

今回のまとめ

製版設備を持つ印刷会社は、ラベル・シールの品質や納期・コストなどメリットたくさんあります。しかし、製版設備の導入や技術も必要なことから、製版設備を持つ印刷会社は非常に少ないのが現状です。
山田美術印刷では、製版設備をもつことでお客様が満足頂けるラベル・シールの生産を日々目指しています。また、凸版印刷だけでなくオフセット印刷の設備も保有することで、写真やグラデーションのラベル・シールの印刷も得意としています。
凸版印刷・オフセット印刷のどちらを使用した方が良いかや製版についてのご相談、ご質問等がありましたら、山田美術印刷までお問い合わせください。

アナログ製版とデジタル製版についてはこちらから
樹脂を使用する2つの製版方式と材料について