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コラム
2022 04. 05

ラベル・シール検査の特殊な検査方法と日常点検

ラベル・シール検査の特殊な検査方法と日常点検

ラベル・シールの検査には学習検査方法、固定式検査方法、半固定式検査方法の一般的な検査方法以外に、特殊な検査方法があります。山田美術印刷では、お客様のご要望や製造の効率化を考えながら検査方法を使い分けています。また、検査機が正常に作動するためには日常点検を行うことが重要です。
今回のコラムでは、特殊検査の種類と検査機の日常点検をどのように行っているかご紹介します。

【目次】
1.ラベル・シールの特殊な検査方法
・部分的検査(強め検査・弱め検査)
・列削除検査
2.ラベル・シール検査機の日常点検の重要性
・蛇行修正機の点検
・不良検知の確認点検
・取り込み画像の点検
・カウンターセンサーの点検
3.今回のまとめ

ラベル・シールの特殊な検査方法

山田美術印刷では、以前コラムでご紹介した、学習検査方法、固定式検査方法、半固定式検査方法に加えて特殊な検査を行うことが可能です。学習検査方法、固定式検査方法、半固定式検査方法はラベル・シール全体をマスターと比較検査を行い、良品、不良品を検出しますが、ラベル・シール全体ではなく部分的に検査を行ったり、逆に部分的に検査を行わないという部分的検査という特殊な検査方法もあります。

学習検査方法、固定式検査方法、半固定式検査方法のご説明はこちら
高品質なラベル・シールを目指して、ラベル検査機を導入しています

部分的検査(強め検査・弱め検査)

部分的検査では、ラベル1つ1つに検査枠を作成し、検査枠ごとに検査の設定をすることが可能です。検査ON、検査OFFの設定や基準検査レベルの強弱も設定できます。
例えば、“部分的に検査を行わない場合(検査OFF)”はセパレーターの部分がラベル・シールよりも多くある場合によく使用します。またこのような特殊な検査方法を用いてラベル・シール全体の検査を行いながら“部分的に通常の基準検査レベルよりも厳しい(基準よりもワンランク上に強く設定)”検査を行うことや、逆に“部分的に基準検査レベルよりもやさしい(基準よりもワンランク下に弱い設定)”検査を行う方法もあります。
部分的に厳しい検査をご要望される例として、以下のようなものがあります。

  • ラベル・シールにとって重要なポイントが絞られている場合(製品名、キャッチコピー等)
  • 小さなラベル・シールにバーコードが入っている場合
  • 製造年月日、消費期限等を印字した部分がある場合

このようにラベル全体もしくは部分的に通常、厳しい、やさしい、検査無しと用途によって使い分ける特殊なラベル検査が可能です。

列削除検査

列削除検査とは、例えばラベル・シールが3列4列とある場合に、2列目に不具合が見つかりそれが連続する場合、良品との貼り換えの数が増えることで間違いのリスクが高くなります。それを回避するために2列目だけを検査削除設定(検査が行われない状態)にし、列全体を欠陥扱いとして商品として使用しないようにする検査を行うこともできます。

ラベル・シール検査機の日常点検の重要性

山田美術印刷ではラベル・シール検査機を正常な状態で稼働させるため、毎日必ず運行前点検を行っています。その点検項目を大まかですが何項目かご紹介します。

蛇行修正機の点検

蛇行修正機は印刷されたロールが真っ直ぐ検査ローラーを通過することが重要です。蛇行修正機が正常に機能しなければ誤検査になったり検査後のロールが綺麗に巻かれない状態になってしまい、次工程で不具合が生じてしまいます。点検作業では正常に機能しているかテストロールを流して確認を行います。

不良検知の確認点検

不良検知の点検は最も重要です。カメラが正常に機能して正確な検査が可能か確認を行います。点検作業では、まずラベルに千枚通しで穴を空けます(約0.3mm)。この穴を不良検知しなければカメラの機能に異常がある場合があるので検査を行うことができません。検知すればカメラ機能が正常に機能しているので検査を開始しても問題はありません。また、任意にラベル・シールを1枚剥がして意図的にハヌケを作り不良検知するかの確認も同時に行っています。

取り込み画像の点検

取り込み画像は検査用マスターを作成する際に重要です。マスター画像が正常に取り込まれているかの確認を検査機に設置されている診断モードという機能を使用してコンピュータ内で判断を行っています。

カウンターセンサーの点検

カウンターセンサーはラベル・シールの数をカウントする際に重要なセンサーです。正常にカウンターが機能しているか、スタート0から100枚、300枚とカウントし、そこから巻き戻しでスタートしたところまで戻して0になればカウンターセンサーが正常という判断をします。戻した際に0以外の場合はカウンターセンサーの調整を行い再度同じ点検を繰り返し行います。

今回のまとめ

今回は特殊な検査方法と検査機の日常点検の重要さについてご説明させて頂きました。
私たち山田美術印刷は、お客様のご要望をお伺いし、最適で品質の良いラベル・シールをご提供するため日々、機械の点検もきちんと行っております。まだまだコラムでは書ききれない部分もありますので、山田美術印刷に見学にお越しになられた際には実際に検査を行っている所を是非ご覧頂きたいと思っております。最後までご覧頂き有難うございました。