愛知県名古屋市でラベル・シール・販促物の制作を行う山田美術印刷(株)「お知らせ」ページです。

052-913-7011 受付時間:平日8:30〜17:15

MENU

SINCE

-1959-

YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.

COLUMN お知らせ・コラム

コラム
2021 12. 23

アテンションシールを制作する場合、糊抑え加工と部分糊原紙はどちらが向いているのか

アテンションシールを制作する場合、糊抑え加工と部分糊原紙はどちらが向いているのか

アテンションシール(POPラベル)を制作する際には、糊抑え加工と部分糊原紙を使う2種類の方法があります。どちらもアテンションシールの制作はできるのですが、それぞれメリット・デメリットがあります。
今回のコラムでは、糊抑え加工と部分糊原紙の違いや、向いているラベルの種類などを説明します。

【目次】
1.部分糊原紙とは、糊面に特殊加工を行った原紙で印刷する方法です
・部分糊の原紙でアテンションシールを制作するメリット
・部分糊の原紙でアテンションシールを制作するデメリット
2.糊抑え加工とは、糊面の粘着をニスやインキで抑える加工方法です
・糊抑え加工でアテンションシールを制作するメリット
・糊抑え加工でアテンションシールを制作するデメリット
3.今回のまとめ

部分糊原紙とは、糊面に特殊加工を行った原紙で印刷する方法です

部分糊の原紙でアテンションシールを制作するメリット

部分糊の原紙とは、あらかじめ原紙の必要な部分にライン状の糊が引いてある原紙です。糊の効かない部分は最初から糊が存在していないので、糊戻りの心配がありません。よって、絶対にさらさらの状態がよい場合や、糊のない部分が特殊な形をしていないのであれば、部分糊の原紙を使用したアテンションシールの制作も選択肢の一つです。

部分糊の原紙でアテンションシールを制作するデメリット

部分糊の原紙を使用した印刷や加工に際しては、原紙の糊のない部分に空気が溜まることで、印刷機を通した時に紙にしわが入りやすくなります。また、糊のない部分は、糊のある部分に比べて厚みがなく、基材そのものの柔らかさなので、刃型の入り方が甘くなりやすいことも欠点です。その他には、部分糊の原紙の場合、糊の部分塗布の加工は原紙メーカーが行います。そのため印刷会社に原紙が届くまでの期間が安定せず、お客様の納期要望にお応えすることが難しくなる可能性がございます。

糊抑え加工とは、糊面の粘着をニスやインキで抑える加工方法です

糊抑え加工でアテンションシールを制作するメリット

糊抑え加工とは、ラベル・シールの糊を抑える加工方法で、「糊抑え加工」のほか「糊殺し加工」とも呼ばれています。糊面に対して、ニスやUVインキを印刷して糊の表面を覆い、UVランプで乾燥させます。するとニスやUVインキが蓋のような役割を果たし、粘着面を覆うことで粘着を抑えるのです。ニスやUVインキを厚めに印刷することで、糊が露出しにくくなります。
糊抑え加工で制作するアテンションシールは、柔軟な納期対応が可能です。一般的な原紙で制作できるため、安定した原紙の入手ができることもメリットの一つです。
また特に優れている点は、好きな形に糊を残すことができることです。この利点を活かして、アテンションシール以外にも糊抑え加工を応用することができます。例えばラベル・シールを剥がしやすくする為、つまみ部分に糊抑え加工を行う方法もございます。封緘シールや、情報保護シールなどに使われる手法です。
このように糊抑え加工は、貼りたいものの形状、位置、目的を考慮して特殊な形に糊を残すことも可能で、ラベル・シール自体が変形であっても、その形にあった加工を施すことができます。残す糊の面積が非常に小さくても、貼ることを前提にした設計であればほぼ印刷可能です。

糊抑え加工でアテンションシールを制作するデメリット

糊抑え加工でアテンションシールを制作する際には、糊抑え面の版を作る必要があります。よって、表面の印刷に追加で糊抑え版1版が必要です。
また、場合によっては糊抑えでアテンションシールを制作することで、工程が増える場合があります。工程が増えることで紙の長さや工賃に影響するケースもございますのでご注意ください。

今回のまとめ

今回のコラムでは、アテンションシールの制作によく使用される、部分糊の原紙と糊抑え加工の特徴・違いをご紹介しました。
山田美術印刷では、アテンションシールを制作する際にはまず糊抑え加工をおすすめしています。理由としては、糊抑え加工は設計の自由度が高く、納期のご要望にもお応えしやすいからです。ラベル・シールの被着体に合わせて設計ができるので、アテンションシールを貼った後のことも考慮し、ご提案させて頂きます。
山田美術印刷では今あるノウハウだけでなく、さらに挑戦して、お客様のご要望に応えられるようにしていきます。