SINCE
-1959-
YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.
EXAMPLE 制作事例
刺身こんにゃく 商品ラベル
低温環境でも糊の強さをキープ!マットニスで自然な印象のこんにゃくラベル
CLIENT
CATEGORY
福味製蒟様よりご依頼いただき、刺身こんにゃく用の商品ラベルを制作させていただきました。
今回は、実際の刺身こんにゃくの商品サンプルをお預かりし、サイズ感や形状、貼り付ける際の作業性などを現物で確認しながら、打ち合わせを重ねてラベルの仕様を決定しました。商品に最適なラベル・シールを制作するためには、貼る対象の形や状態を把握することがとても大切です。初めてラベルを発注する方に安心してご使用いただくためにも、山田美術印刷ではこうした実物確認も丁寧に対応いたします。
刺身こんにゃくは冷蔵保存されることが多く、商品自体に水分が多く含まれます。よって、ラベル・シールにも高い耐水性と耐久性が求められます。そこで、今回は「合成紙(ユポ)」をご提案させていただきました。
合成紙(ユポ)はポリプロピレンを主原料としたフィルム素材で、水に強く、破れにくいことが特徴です。よって、食品や化粧品、浴室まわりなど、水濡れ環境で使用される製品のラベルにおすすめの原紙になります。
ラベルの粘着面には、冷蔵食品など低温環境で使用される「冷食糊」をご提案し、採用いただきました。一般的な粘着剤は、低温環境では粘着力が落ちてしまう場合があります。しかし、「冷食糊」であればしっかりと商品に貼りつき、時間が経っても剥がれにくいです。
ラベル・シールが剥がれてしまうと商品の信頼性にも影響するため、使用環境に適した糊の選定も重要なポイントです。山田美術印刷では、こうした環境に応じた適切な原紙や糊の組み合わせも提案させていただきます。
さらに、ラベル・シールの見た目にもこだわりたいという福味製蒟様からご要望をいただき、表面に「ニス加工」をご提案しました。
ニスには「マットニス」と「グロスニス(ツヤニス)」の2種類があり、それぞれ質感と印象に違いがあります。グロスニスは光沢感があり、印刷色を鮮やかに見せる効果があるのに対して、マットニスは光を抑えた上品で落ち着いた仕上がりになるのが特長です。
福味製蒟様にニス加工のサンプルを見ていただき、商品の自然で上品なイメージに合うマットニスを採用いただきました。見た目の印象が控えめながら高級感のある商品ラベルとなり、蒟蒻の品質や味わいまでも伝わるラベルを目指しました。
印刷方式は、単色のシンプルなデザインなので「凸版印刷」を採用しました。凸版印刷は、樹脂製の版の文字や図柄の盛り上がった部分にインキを乗せて転写する印刷方式ですので、クッキリとした発色とメリハリのある仕上がりになるのでおすすめです。
また、デザインデータは福味製蒟様よりCanvaというデザインツールで作成されたものでした。Canvaは誰でも手軽にデザインできる便利なツールですが、印刷用としては少し調整が必要です。そのため、山田美術印刷でいただいたデータをもとに、印刷に適したデザインに再作成をしています。データ形式やサイズのズレなども丁寧に調整をし、商品ラベルとしても品質を高めました。
このように、ラベル制作では、貼る対象物の性質や使用環境、原紙の選定、印刷方法、デザインデータの形式など、いくつかの条件を考慮する必要があります。はじめてラベルを発注する方にとっては、不安や疑問も多いと思います。
山田美術印刷では、ヒアリングからサンプル確認、仕様提案、データ調整まで一貫して丁寧にサポートいたします。原紙の種類や印刷方法などがわからなくても、使用環境や用途をお伝えいただければ最適なご提案をさせていただきます。
ラベル・シール制作のご相談は、ぜひ山田美術印刷㈱までお気軽にお問い合わせください。
仕様
・商品名:刺身こんにゃく用ラベル
・素材:ユポ#80 冷食用 キセパ
・サイズ:φ70mm
・色数:特色2色
・加工:マットニス加工