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YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.
COLUMN お知らせ・コラム
ラベル発注で後悔しないために!製版設備がある印刷会社を選ぶべき理由
ラベル・シールの印刷会社を、品質・コスト・納期対応だけで選んではいないでしょうか。
見落とされがちではありますが、製版設備を持ち合わせている印刷会社を選ぶこともポイントです。製版設備を持っている会社だからこそ、品質・コスト・納期対応がお客様目線で対応ができ、納得のいくラベル・シールに繋がります。
今回のコラムは、ラベル・シールで使用する製版についてです。昨今の印刷業界の流れや今後の動きを予測しているからこそ、お客様に対して高品質で安定したラベルの供給をさせていただきます。
【目次】
1.昔ながらの「アナログ製版」って何?そのメリットと限界
2.製版フィルムの供給が終了?印刷業界の新たな転換期
3.なぜ「デジタル製版(CTP化)」が選ばれる?新しい製版方法のメリット
4.今回のまとめ
昔ながらの「アナログ製版」って何?そのメリットと限界
まず、製版には大きく分けて「アナログ製版」と「デジタル製版」があります。アナログ製版は「フィルム製版」とも呼ばれ、樹脂の刷版にネガフィルムを密着させ、UV(紫外線)を照射して硬化させるという従来の方式です。照射されていない部分が溶けて落ち、UV照射で硬化した部分だけが刷版として残ります。この方法は長年用いられてきた信頼ある手法で、小ロットや特定のカラー表現に向いています。
一方で、精度やスピードの面ではデジタル製版にやや劣るため、より高い再現性が求められるシーンでは限界があるとも言えます。ここでデジタル製版(CTP製版)が徐々に台頭している背景も押さえておくと良いでしょう。
製版フィルムの供給が終了?印刷業界の新たな転換期
先日、大手フィルムメーカーがアナログ製版用フィルムの製造・販売を終了すると発表しました。理由は「印刷需要の減少とデジタル製版(CTP製版)の普及により、フィルム需要が激減したため」とのことです。これにより、アナログ製版のためのフィルム調達が難しくなり、ラベル業界全体でデジタル製版へ移行する動きが加速しています。
さらに、アナログ製版の取引先各社からも同様の供給停止が発表され、今後はアブレーションフィルム(ドライフィルム)を用いたデジタル製版(CTP製版)へと移行する見通しです。アブレーションフィルム(ドライフィルム)は、現像の不要なレーザー描写方式で、従来以上の再現性と効率を提供できる点で注目されています。
なぜ「デジタル製版(CTP化)」が選ばれる?新しい製版方法のメリット
デジタル製版(CTP製版)は、コスト効率や作業スピード、さらには高精細な印刷の再現性においてアナログ製版を上回る点が多く、今後も需要が増すと予想されています。そして製版を内製化しデジタル製版(CTP製版)に対応している印刷会社は、ラベル・シールの安定した供給と品質管理が可能です。
また、製版工程がデジタル化されることで、印刷ミスの減少や色再現性の向上も期待できます。こうした利点から、製版設備を社内で完備した会社であれば、技術革新をふまえた提案やトラブル対応もスピーディーに行うことができ、より満足度の高いラベルが提供されます。
今回のまとめ
ラベル・シール印刷において、従来のアナログ製版からデジタル製版への移行が急速に進む中、製版設備を持つ印刷会社は、安定した品質と納期対応、迅速なトラブル解決が可能です。コスト、再現性、作業効率などの面でアドバンテージのあるデジタル製版(CTP製版)への移行がさらに加速する事となり、より品質が高く再現性の良いラベル・シールをご提供できるでしょう。
山田美術印刷では最新のデジタル製版にも対応しているため、細部までこだわった美しい仕上がりや、迅速な対応、コストパフォーマンスに優れたラベル・シールのご提供が可能です。初めてラベル印刷をご依頼いただくお客様にも安心してお任せいただけるよう、常に万全のサポート体制を整えています。
製版に関するご相談やご質問がございましたら、ぜひお気軽に山田美術印刷までお問い合わせください。