愛知県名古屋市でラベル・シール・販促物の制作を行う山田美術印刷(株)「お知らせ」ページです。

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2024 02. 28

ラベル・シール印刷前に行うオペレーターのチェックポイント

ラベル・シール印刷前に行うオペレーターのチェックポイント

ラベル・シールを印刷して出来上がった製品を、印刷オペレーターは自身で検品をし、アプリで画像検査をしたりバーコードリーダーで読ませたりして、良品かどうかを毎製品チェックしています。そこで不良品が見つかれば、流出を防ぐことが出来ます。しかしあくまで最後のチェック。終わった時点で不良が見つかればすべて処分となり、大切な資源を失ってしまいます。そうならないために普段から印刷オペレーターが気を付けていること、またルールなどをさらっと紹介します。

【目次】
1.印刷を始める前の準備について
2.製品を印刷する前の、調子出しによる良品チェックについて
3.今回のまとめ

印刷を始める前の準備について

印刷を始める前に、製造指示書をもとに資材等の用意から始めます。製造指示書に記載されている製品番号と、実際に使うものが一致しているか、使用する原紙のメーカーの種類が一致しているかのチェックをします。インキに関しては、製品によってメーカーや耐光性のあるものを指定されていることがあります。印刷時点では、見た目でインキの種類の違いに気付くことができないこともあり、特に気を付けています。調色はデータ化と書類によりインキの重量で管理されているので、毎回同じ色を表現できるようになっています。これらの項目が製造指示書と一致しているかを確認して、調色を行います。

耐候性インキと通常インキ

また、初めて印刷をする製品については、お客様の要望や印刷に関して気にされていることを、弊社営業から知らせてもらうことにより、より精度の高い製品を作り上げられるような形にしています。

製品を印刷する前の、調子出しによる良品チェックについて

準備した資材を使って印刷機の設定や準備をし、調子出しを始めます。
製品の色は色見本や標準見本、校了見本をもとに確認します。インキを出す量、気温や湿度、印刷のスピードで、色の濃度が変わってしまうため、製品を印刷し始める前に変化が起こらないように、安定するまで調子出しをし見本との見比べをします。特に寒い時期にはインキが冷たく硬くなり、印刷が欠けてしまう「トラレ」が発生してしまいます。その時の環境に応じてインキの粘度を調整し、きれいに印刷できるようにします。その後、印刷がしっかり乾燥していて原紙に密着しているかを、硬いもので擦って確認します。

トラレの例

次に刃型の入り具合の確認をします。セパレートのハーフカットの入りすぎや、貫通していないかを見て、ちゃんと剥離できるかどうかの確認をします。ラミネートを貼った場合は、カールしていないか、気泡や皺が入っていないか、糊抑えをした場合には、ラベル・シールをカーボン紙に貼り付け、抑えた部分にカーボンが付いていないかを確認します。

調子出しをしたラベル・シールは、画像検査をします。現物の撮像データや画像データが製品番号で管理されているので、印刷の不具合もそうですが、製造指示書との一致も、ここでもう一度確認することが出来るので安心です。最後に上長の確認が入り、ようやく製品作成に入ることが出来ます。

今回のまとめ

印刷前には作業や確認など多くの工程をはさみます。これらは山田美術印刷が長年の経験をもとに培ってきたルールであり、しっかり守ってより良いものをお届けするんだという気持ちを常に持ち続け、これからもお客様の期待に応えられるように、気を引き締めていきます。