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2023 08. 09

ラベル・シールの粘着剤はどう選ぶ?それぞれの役割をご紹介

ラベル・シールの粘着剤はどう選ぶ?それぞれの役割をご紹介

日常生活の中で使用するビン・缶・ペットボトルなど、多くの日用品にはラベル・シールが使用されていると思います。そしてそれらを廃棄する際には、容器の分別とともに貼付されているラベル・シールやシュリンクフィルムなどを剥がす作業が必要です。
この時にラベル・シールがすんなり剝がれればよいのですが、たまに全く剥がれない場合がありませんか。剥がれるものと剥がれないもの、この差はいったいどこにあるのでしょうか。
これはラベル・シールの裏面に塗布されている粘着剤(糊)に原因があります。糊にはそれぞれ用途があり、適した糊を選定することでラベル・シールがより使いやすくなるのです。
今回のコラムでは、ラベル・シールにおける粘着剤についてのご紹介をしたいと思います。

【目次】
1.簡単に剥がれては困る場合
2.一度貼った後に、きれいに剥がれなくてはいけない場合
3.今回のまとめ

簡単に剥がれては困る場合

ラベル・シールが簡単に剥がれては困る場合、つまり剥がれてほしくない場合におすすめの糊をご紹介します。
例えばビール瓶の場合、ラベル・シールが表面に貼ってありますが、ビール瓶は主に冷蔵庫で冷やしながら保管すると思います。よって冷やしても剥がれることのない強粘着の粘着剤が必要になってくるのです。同じように冷凍商品の場合は冷凍に耐えうる、さらに強い粘着剤(冷食用)が必要になってきます。
逆に暑さ(熱さ)に耐える場合も強い粘着が必要とされます。太陽光の当たる屋外で使用されるラベル・シールは、耐候性、耐熱性のある粘着剤を使用します。また、家電などの電気機器などに使用される粘着剤も耐熱性の強粘着剤が必要です。この他では、レトルト食品などは沸騰させてたお湯に耐えるラベル・シールでなくてはいけません。

上記以外で強粘着が必要とされる例としましては、粗面(表面が平らではなく、ザラザラとしている面)に使用する粗面用粘着剤があります。例えば繊維には繊維用、石素材には砥石用、またタイヤのような、変形でゴム素材に対してはタイヤ用と、用途によって多種多彩な粘着剤があります。

一度貼った後に、きれいに剥がれなくてはいけない場合

ラベル・シールをキレイに剥がしたい場合は、弱粘着や再剥離といった粘着剤がおすすめです。昨今では、ゴミの分別が細分化されて、容器とラベルを別で廃棄するケースもあります。その際には、容器に粘着剤が残らないでキレイに剥がせる弱粘着剤がおすすめです。その他にも、キャンペーンラベルや製造や物流の工程表示ラベルなど、使用後にラベル・シールをきれいに剥がさなくてはいけない場合にも使用されています。
また剥がしたラベル・シールを再利用するケースには、再剥離やリタック糊がおすすめです。回数に限りはありますが、ラベル・シールを複数回使用できることでごみの削減などにも繋がります。

今回のまとめ

ラベル・シールを使用する上で特殊な環境下や使用場面で用いる場合には、適切な粘着剤を選定が必要です。熱いところや冷たいところ、湿度や環境にも大きく左右します。お客様の環境や使用場面に合わせてご提案をさせて頂きます。
さてラベル・シールを制作するにあたって、粘着剤がとても重要な役割を果たしていることをご理解して頂けたでしょうか。ラベル・シールはあらゆる分野において活用されるものです。それが可能な要因のひとつとして、粘着剤が多種多様に存在し、それぞれの役割を果たしているからではないでしょうか。