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2023 04. 11

ラベル・シールの退色を防ぐには耐光性インキの使用がおすすめです

ラベル・シールの退色を防ぐには耐光性インキの使用がおすすめです

屋外に貼られたポスターが、色あせて青っぽくなっているのを目にする方は多いでしょう。ラベル・シールも同様、屋外へ放置すると色あせてしまうことがあります。これは長時間、印刷インキが太陽光(紫外線)にさらされることで起こる現象で「退色」と呼ばれています。この退色が起こりにくいように開発されたインキが耐光性インキです。今回のコラムでは、この耐光性インキについてご説明いたします。

【目次】
1.印刷物が色あせる「退色」はなぜ起こるのか
2.退色が起こりにくい耐光性インキについて
3.今回のまとめ

印刷物が色あせる「退色」はなぜ起こるのか

退色してしまったポスターをよく観察するとあることに気づきませんか?
それは、ポスターの黄や赤の暖色系の色が無くなり、青と黒だけが残っているということです。これは印刷インキの原料に含まれる顔料が、紫外線による影響で色別により異なるために起こる現象になります。
一般的に、黄を表現するインキは「イエロー」、赤を表現するインキは「マゼンタ」、青を表現するインキは「シアン」、黒を表現するインキは「ブラック」と呼ばれています。この中で、シアンとブラックに含まれる顔料は紫外線によって破壊されることはほとんどありません。

一方で、イエロー、マゼンタの顔料は紫外線の下に長時間さらされると、本来の色が出なくなってしまいます。特にイエローについては退色しやすいことが分かっています。
こうした理由から、印刷物を太陽光(紫外線)に長時間あてておくことによって、主にイエローとマゼンタの色合いが失われ、印刷物全体が色あせた印象になってしまうのです。

退色が起こりにくい耐光性インキについて

屋外で使用される印刷物の退色を防ぐには、イエローとマゼンタの耐光性インキを使用することをおすすめします。耐光性インキは、国内でもさまざまなインキメーカーにより開発されていますが、特別な顔料を使用しているため印刷するには注意が必要です。通常のインキと比べて色の鮮やかさが低下したり、色味が変わってしまう可能性があります。また、通常のインキを使用して数週間で退色するような状況でも、耐光性インキであれば数年間は色の変化を抑えることができます。しかし絶対に退色しない訳ではなく、長期間紫外線にさらされ続けることにより退色を起こす場合もあります。

今回のまとめ

ラベル・シールなど印刷物を作成する際は、屋内か屋外か、どこでどのように使用するのかを考えたうえで、条件に合ったインキを使用することが重要です。山田美術印刷では、耐光性インキを各種取り揃えご用意しておりますので、お客様のご要望に合わせて対応いたします。ぜひご相談ください。