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2022 01. 06

山田美術印刷のラベル・シール印刷工場を守る「門番」の話

山田美術印刷のラベル・シール印刷工場を守る「門番」の話

山田美術印刷の印刷工場の前には「門番」が立ってます。どういうことでしょう。
そもそも門番の定義とは何でしょうか。「門のかたわらにいて、出入りする人を監視したり、案内したり、門の開閉をしたりする人」となってます。実はここでいう「門番」というのは、人物のことではなく、設備のことです。
山田美術印刷では、工場の出入り口に「エアシャワー」を設置することでラベル・シールの品質向上を高めています。お客様に届くラベル・シールの品質を確保する「門番」として設置しているのです。
今回のコラムでは「エアシャワー」について、触れてみたいと思います。

【目次】
1.ラベル・シールの印刷工場でのエアシャワーの役割
2.エアシャワーで異物を高速噴流・吸引
3.他にもある山田美術印刷の異物混入防止設備
4.今回のまとめ

ラベル・シールの印刷工場でのエアシャワーの役割

さて、このエアシャワーは、ラベル・シールの印刷工場で何のために存在し、どんな役割を果たしているのでしょうか。
そもそも、15年くらい前までは、印刷工場と外部との境界線は、重い鉄の扉一枚で仕切られているだけでした。そして、人の出入り、荷物(原材料や製品)の往来がある度に、この扉を手動で開閉するわけですが、時として長時間、扉が開放されたまま、ということもしばしばありました。
こうなると何が起きるか、察しがつくと思います。外部から異物(ゴミ、ホコリ、虫)が印刷工場内に舞い込んできます。こういった状況からシール・ラベルの品質を守るためこの「エアシャワー」は設置されました。

エアシャワーで異物を高速噴流・吸引

さて次は「エアシャワー」はどんな動きをするか説明します。外部より印刷工場へ入場するにあたって、まず目に入るのは、軽い幕のような扉。この前に立つとこの扉は自動で開きます。前進しクリーンルーム内へ入ると、幕は閉じます。
この後、密閉されたクリーンルーム内では人体や製品に向け高速噴流が、右側、左側、そして天井より当てられ、付着したゴミ、ホコリ、毛髪、虫などの異物を吹き飛ばします。同時に、足元よりフィルターを通してこの落下した異物を吸い込みます。約15秒後、すべての動作が終わり、入室してきたのとは逆側の扉が開き印刷工場に入場することが可能となります。以上が一連の動作です。

他にもある山田美術印刷の異物混入防止設備

山田美術印刷で「エアシャワー」が設置されているのは、印刷工場だけではありません。ラベル・シールの検査やカット、梱包など、品質にとって重要な役割を担う部署、「仕上げ・検査部」の入り口にも同様に設置されています。
この他「エアシャワー」以外で異物混入防止設備として、「エアー吸着マット」というものがあります。これは、会社の外部から入り、履物を外履きから内履きへ変えた直後に通過する場所に設置されています。靴底の異物をスプリングブラシの反発力で掻き出し、強力なエアーで吸引し、異物を除去するものです。

今回のまとめ

山田美術印刷に「エアシャワー」が設置されて15年ほどが経過します。設置当初、印刷工場に出入りする度に、この「門番」の前で足止めを喰らい、幾度となく「煩わしいやつ」と思ったものです。
しかし、この煩わしさと引き換えに、山田美術印刷は、「製品に対する技術と品質意識」を向上させることが出来たのも事実です。お客様の満足に応えるためにたどってきた過程です。

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