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COLUMN お知らせ・コラム
シール・ステッカー・ラベルの違いはなに?それぞれ向いているものはあるの?
みなさんはシール・ステッカー・ラベルの違いをご存知ですか?「自社の商品に貼るものを作りたいけど、シール・ステッカー・ラベルのどれに当てはまるの?」といった問い合わせも少なくありません。一般的にシール・ステッカー・ラベルは、裏面に粘着糊などがついていおり、いずれも被着体に貼り付けるという行為は同じです。しかし同じ貼り付けるにしても、それぞれの目的や用途によって選択するべきものが変わってきます。
今回のコラムは、シール・ステッカー・ラベルの違いとそれぞれの目的や用途について詳しくご紹介します。目的にあった印刷物を作成するためにもご参考にしていただければ幸いです。
【目次】
1.シール・ステッカー・ラベルの違い
・シール
・ステッカー
・ラベル
2.シール(屋内用途)に向いている原紙素材
3.ステッカー(屋外用途)に向いている原紙素材
・合成紙
・塩ビ
・PETフィルム
4.今回のまとめ
シール・ステッカー・ラベルの違い
シール・ステッカー・ラベルは「表面加工」「基材」「裏面の糊」「台紙」の4層構造からなる粘着性のある紙やフィルムのことを言います。印刷会社によって呼び方は異なりますが、一般的に認識されているシール・ステッカー・ラベルの違いをご紹介します。
シール
シールとは、屋内で使用する用途のものを言います。具体的な例ですと、スーパーのセール商品などに貼ってある「値引きシール」やお米の「新米シール」になります。その他にも商品の販促に使用するアテンションシールやおまけシール、印刷物の部分訂正に使用される訂正用シール、個人情報が見えないように目隠しするための個人情報保護シールなどがあります。
ステッカー
ステッカーとは、屋外で使用する用途のものを言います。具体的な例ですと、屋外のガラスに貼ってある店名ロゴステッカーや壁面に貼られいてる大判ステッカーであったり、車やバイクなどに貼り付けるものがあります。 屋外で使用することを目的としているので、粘着力が強く、耐候性や耐水性に優れた素材を使うことが一般的です。
ラベル
ラベルとは、製品などの名称、素材、成分、賞味期限などを表示するために貼り付けるものを言います。具体的な例ですと、食品や衣料品などの裏に貼ってある成分表示ラベルになります。 一般的にスミ1色などの単色で印刷されており、製品によっては記載事項が法律で定められている場合もあります。ラベルについては屋内・屋外で分類するものではありません。製品に必要な説明事項が記載されたものを総称してラベルと呼びます。
シール(屋内用途)に向いている原紙素材
屋内用途で使用されるシールは、大きく分けて紙素材とフィルム素材の2つに分かれます。 紙素材はコストが低く、食料品や日用品などの比較的短期間で消耗する商品に向いています。代表的な素材に、上質紙・アート紙・ミラーコート紙・クラフト紙・ホイル紙・和紙などがあります。
一方でフィルム素材は耐水性・耐久性に優れているため、長期間で使用する商品に向いています。特に水回りで使用するシャンプーや化粧品などはおすすめです。代表的な素材に、合成紙・透明PET・ネーマーなどがあります。 屋内用途で使用されるシールは、屋外用途で使用されるステッカーに比べて過酷な環境にさらされることが少ないため、加飾印刷などのデザインの自由度が高いのも特徴です。
ステッカー(屋外用途)に向いている原紙素材
屋外用途で使用されるステッカーに重要なのは、なんといっても「耐久性」です。雨風や日差しにされらされる環境でも、色褪せたり剥がれたりしないフィルム素材がおすすめ。代表的な素材は、合成紙・塩ビ・PETフィルムの3つです。
合成紙
合成紙はプラスチックが主成分のフィルム素材ため、耐水性が高く破れにくい素材です。しかし、耐熱性がやや劣るので屋外での長期間使用というよりは、短い期間で剥がすまたは貼り直すことが決まっている電車やタクシーの窓用ステッカーなどに向いています。
塩ビ
塩ビはフィルムの中でも特に耐候性や耐熱性が高く、紫外線による劣化が少ない素材です。また柔軟性や伸縮性にも優れているので、ヘルメットなどの曲線のある箇所にも貼りやすい素材です。車両広告や店舗の看板などに向いています。
PETフィルム
PETフィルムは耐水性や耐候性に優れており、屋外でも使用できる素材です。ただし、材質がかたく伸縮性に劣るため、曲面に貼るステッカーには向いていません。 透明ベースの透明PETが一般的ですが、他にも白PET、PET素材に金や銀の加工をした金ネーマー・銀ネーマーもあり、デザインの幅が広いのも魅力です。 工業機器や電化製品の警告表示や型番表示などに向いています。
今回のまとめ
いずれも被着体に貼り付ける行為は同じであるシール・ステッカー・ラベルですが、総称の違いやそれぞれの目的や用途についていかがでしたでしょうか? 屋内用途で使用されるシールは、紙素材とフィルム素材の2つがあり、使用用途に合わせた素材選びが大切です。 屋外用途で使用されるステッカーは、耐久性を重視した「合成紙・塩ビ・PETフィルム」のフィルム素材がおすすめです。その中でも使用期間や使用環境に合わせた素材選びが大切です。 山田美術印刷では、お客様の目的や用途にあった印刷物を作成するためにも最適なご提案をさせていただきます。シール・ステッカー・ラベル制作でお困りの際は、是非山田美術印刷へご相談ください。