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YAMADA
Fine Arts Printing
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COLUMN お知らせ・コラム
印刷手法で高級感を演出!ラベル・シールに差がつく3つの方法
中身がどれほどいい商品だとしてもお客様に手に取ってもらえるとは限りません。
一方で、中身を変えなくてもパッケージをリニューアルして売れ行きが回復できた事例もあります。
商品の第一印象を決定づけるのは、そのデザインや見た目にほかなりません。特に高級感が求められる商品では、細部にまでこだわり抜いた演出が大切です。その中でもラベル・シールは小さな存在ですが、商品の印象を左右する重要な要素。高級感のあるラベル・シールは、商品そのものを引き立て、消費者に「手に取ってみたい」と思わせる力を持っています。本コラムでは、高級感を引き出すシール印刷の技術や素材選びについて、分かりやすく解説します。
【目次】
1.視覚と触覚でお客様に訴える!印刷技術でラベル・シールに高級感を演出
・金や銀の箔の光沢が美しい箔押し加工
・ラベル・シールの表面を立体的に仕上げるエンボス加工
2.質感で差をつける!ラベル・シールの高級感を引き立てる原紙
・コストを抑えながらも高級感を演出できるホイル紙
・耐久性と耐水性にも優れており、長期間の使用ができるネーマー紙(蒸着紙)
・パッケージを活かして自然な高級感演出する透明フィルム
3.表面加工で魅せる!ニスを使ったワンランク上の特別感
4.今回のまとめ
視覚と触覚でお客様に訴える!印刷技術でラベル・シールに高級感を演出
商品をお客様に手に取ってもらうためには、まずは他社競合のパッケージよりも目立つ必要があります。かわいい商品であれば触れてみたい質感、カッコいい商品であれば目を引くアテンションシールなど、商品に合わせたパッケージが重要です。
高級感のある印象を与えないなら、視覚だけではなく触覚にも訴える印刷技術として、箔押し加工とエンボス加工の2種類の手法がよく用いられております。
金や銀の箔の光沢が美しい箔押し加工
箔押し加工は、金属光沢のあるフィルムを熱でラベル・シールに圧着させる技術です。金や銀の光沢が美しい「箔押し加工」は、目を引く華やかさと特別感を演出できます。特に化粧品や高級食品などに多く使われ、上品なパッケージにぴったりです。
ラベル・シールの表面を立体的に仕上げるエンボス加工
エンボス加工は、ラベル・シールの表面を立体的に仕上げる技術で、触ったときの質感や陰影が特徴です。ロゴやブランド名を立体的に浮かび上がらせる「エンボス加工」は、手に取ったときの質感でも高級感を感じます。触覚と視覚の両方で高級感を感じてもらえるのがポイントで、ブランドの印象付けにも効果的です。
質感で差をつける!ラベル・シールの高級感を引き立てる原紙
原紙素材の選択もラベル・シールを高級感を決定づける重要な要素です。原紙によって、ラベル・シールの雰囲気を大きく変わるためターゲット層や商品に合わせた選定をする必要があります。代表的なラベル・シールの原紙素材として、ホイル紙、ネーマー紙(蒸着紙)、透明フィルムを紹介します。
コストを抑えながらも高級感を演出できるホイル紙
ホイル紙は上質紙にアルミ箔を貼り合わせた紙素材で、光沢感が高く金色や銀色の表現が得意です。商品に高級感を印象を与えることができますが、耐水性がなく長期使用には不向きです。ラベル・シールのコストを抑えたい場合におすすめです。
耐久性と耐水性にも優れており、長期間の使用ができるネーマー紙
ネーマー紙(蒸着紙)は、PETフィルムにアルミ蒸着を施したフィルム系の原紙です。ホイル紙よりも耐久性と耐水性に優れており、長期間の使用ができるラベル・シールです。水気の多い場所や屋外での使用もできるので、日用品などのアテンションシールにも多く使われています。
キラキラしたシルバーの質感の銀ツヤネーマーは、メタリックカラーの多彩な表現もできる!
パッケージを活かして自然な高級感演出する透明フィルム
透明フィルムは、商品の内容物や表面をそのまま見せられるため、自然で洗練された高級感を演出できます。主に化粧品や飲料のラベル、ギフト用包装に使用されます。印刷の際には、文字やロゴの視認性を確保するため背景色とのコントラストに注意が必要です。
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表面加工で魅せる!ニスを使ったワンランク上の特別感
さらに、ラベル・シールの仕上がりに奥行きを持たせたい場合には、表面加工で差をつけるのがおすすめです。その中でもUVニス加工は、部分的に光沢をつけることでラベル・シールに立体感を演出するなど、デザインを引き立てる効果があります。
特にロゴや特定の図柄のアクセントで使うことで、立体感を引き出します。 グロス仕上げ(光沢)とマット仕上げ(艶消し)を組み合わせると、表面に陰影が生まれ、視覚的な高級感が際立ちます。落ち着いたマット感の中にキラリと光るグロスニスの光沢があると、お客様の印象にも強く残るでしょう。こうしたひと工夫が、お客様の記憶に残るラベル・シールになります。
今回のまとめ
ラベル・シールは小さな存在ながら、商品の価値やブランドイメージを左右する重要な要素の一つです。ホイル紙やネーマー紙、透明フィルムなどの適切な素材選択と印刷技術を工夫することで、高級感を演出しながら商品の魅力をさらに引き立てることができます。消費者に特別感を伝えるためにも、ラベル・シールのデザインや素材選びにこだわってみてはいかがでしょうか。高級感を備えたシールは、商品の魅力を引き立て、同時にブランド価値を高める力を持っています。